ある集団が、感染症の流行を集団内で予防できるほど高い免疫保持率をもっている状態。
どの程度の人が免疫を保持しているとそうした状態になるかの目安としては、それぞれの感染症において推定された基本再生産数R0(Rノートとよばれる)から「1-(1/R0)」の式により算出される。たとえば麻疹(ましん)では、R0が15前後と推定されており、当てはめると1-(1/15)で0.93となる。つまり、集団の93%より多くの人が免疫を保持していると、その集団では麻疹の感染が拡大する可能性が低下するということである(もちろん、感染者が出ないということではない)。
かつての天然痘(てんねんとう)(痘瘡(とうそう))の流行下でもみられたように、集団のなかでも感染しない人がいたが、そうした人は、集団のなかで感染した人が増加し、徐々に集団のなかで免疫が得られたことで、それ以上の感染拡大がなく、集団免疫によって感染から守られた状態になったと考えられる。なお、こうした集団免疫の状態はワクチン接種によっても達成することができるが、免疫がどの程度維持されるかにも依存する。
集団免疫という語が広く一般にも知られるようになったのは、2019年に中国で初めて確認され、その後世界中に感染が拡大した新型コロナウイルス感染症(COVID(コビッド)-19)の流行を受けてであるが、新型コロナウイルス感染症においては、ワクチンによって集団免疫の効果が得られるかどうかは不確定である。ワクチンによる集団免疫によって自らが守られることを期待するというよりは、現段階では、ワクチンを接種できる対象年齢の人は積極的に接種を行って、自分自身を守ることを考えるべきだろう。
[和田耕治 2021年10月20日]
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