雇役制度(読み)こえきせいど(英語表記)otrabotka

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「雇役制度」の意味・わかりやすい解説

雇役制度
こえきせいど
otrabotka

ロシアで 1861年の農奴解放 (→農奴解放令) ののち,農民借地に対する地代代りに行なった労働。農奴解放は農民の身分的隷属を廃止したが,農民に対して十分な土地を分与しなかった。そこで農民は,自分農具家畜を使って地主の土地で農業労働をするという条件で,借地しなければならなかった。解放にあたって,地主のために労働力を確保しておくという意図初めからあったためと考えられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android