離石(読み)はなれいし

精選版 日本国語大辞典 「離石」の意味・読み・例文・類語

はなれ‐いし【離石】

〘名〙 孤立している石。また、庭園などで、他から離して置いた石。
※頼政集(1178‐80頃)下「いとはるる我はみぎはにはなれ石のかかる涙にゆるぎげぞなき」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「離石」の意味・わかりやすい解説

離石
りせき / リーシー

中国、山西(さんせい)省西部の呂梁(ろりょう)市に属する市轄区。人口27万7000(2014)。呂梁山脈の西は交通不便ではあるが、黄河(こうが)の支流、三川河をさかのぼり低い峠を越えれば太原(たいげん)盆地汾陽(ふんよう)に至り、陝西(せんせい)省北部と山西省中部を直接結ぶ間道が開け、離石はその途上にある要衝であった。すでに戦国時代に離石邑(ゆう)が置かれ、漢代には県が置かれた。その後、南北朝の一時期に昌化(しょうか)県とされ、また永石郡、離石郡、石州などが置かれたが、明(みん)代に永寧(えいねい)州となり県は廃された。1912年永寧県、ついで1914年離石県となり、1996年市制施行されたが、2004年呂梁市設置に伴い、その市轄区となった。山間のため産業は振るわないが、雑穀コウリャン、小麦などを産する。

[秋山元秀・編集部 2017年10月19日]

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