難波八阪神社(読み)なんばやさかじんじや

日本歴史地名大系 「難波八阪神社」の解説

難波八阪神社
なんばやさかじんじや

[現在地名]浪速区元町二丁目

祭神は素盞嗚尊・奇稲田姫命・八柱御子命。旧郷社。創祀は不詳だが延久年間(一〇六九―七四)には牛頭天王社として難波地方の産土神として崇敬されていたと伝える。また古くはひら明神(現東区の難波神社)上の宮と称したのに対し、当社を下の宮と称し、神輿の渡御もあったという(難波鑑)。「摂津名所図会」は当社の様子を「宮仕を大門坊といふ、本尊は深(ママ)大王を祭る、是多聞天の化現なり、いにしへは仏院にして七堂伽藍の地なり、今の大門坊深妙寺は、いにしへの十二坊の一院なり、伽藍は兵火に厄せられて廃に及ぶ」と記し、社僧による神社祭祀が行われていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「難波八阪神社」の解説

難波八阪神社

大阪府大阪市にある神社。創祀は不明。祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)、奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)、八柱御子命(やはしらのみこのみこと)。毎年1月に行われる綱引神事は市の無形民俗文化財に指定されている。

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