難行(読み)ナンギョウ

デジタル大辞泉 「難行」の意味・読み・例文・類語

なん‐ぎょう〔‐ギヤウ〕【難行】

きわめて苦しい修行自力によって悟りを開く修行。⇔易行いぎょう

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精選版 日本国語大辞典 「難行」の意味・読み・例文・類語

なん‐ぎょう‥ギャウ【難行】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ぎょう」は「行」の呉音 ) きわめて苦しい修行。非常につらい行ない。多く、仏語として用いられる。⇔易行(いぎょう)
    1. [初出の実例]「難行、解三五術、方帰本郷」(出典:続日本紀‐養老五年(721)六月戊戌)
    2. 「二六の難行(ナンギャウ)功畢て、無常正覚成就せり」(出典:源平盛衰記(14C前)二四)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「難行」の意味・わかりやすい解説

難行
なんぎょう

仏教用語では念仏易行(いぎょう)に対して、修行の実践をいうが、一般には苦行のこと。難行苦行という。とくに修験道(しゅげんどう)では入峯(にゅうぶ)修行(抖擻(とそう)行)のほかに、断食(だんじき)、断水、不眠不臥(ふが)あるいは水行(垢離(こり))、精進(しょうじん)、木食(もくじき)(穀断)草衣、窟籠(いわやごも)りなどを難行という。宗教的には難行によって煩悩(ぼんのう)なり罪穢(けがれ)を祓(はら)い、仏または神に近づくものとされ、同時にこれによって超人間的験力(カリスマ)を蓄え、加持祈祷(かじきとう)の効験を現すと信じられる。

[五来 重]

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普及版 字通 「難行」の読み・字形・画数・意味

【難行】なんこう

行いがたい。

字通「難」の項目を見る

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