難行(読み)ナンギョウ

大辞林 第三版の解説

なんぎょう【難行】

〘仏〙 浄土教で、易行いぎようである念仏に対し、自力で行う修行。 ⇔ 易行
転じて、芸道などで非常につらい修業。 「 -を積む」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

難行
なんぎょう

仏教用語では念仏の易行(いぎょう)に対して、修行の実践をいうが、一般には苦行のこと。難行苦行という。とくに修験道(しゅげんどう)では入峯(にゅうぶ)修行(抖(とそう)行)のほかに、断食(だんじき)、断水、不眠不臥(ふが)あるいは水行(垢離(こり))、精進(しょうじん)、木食(もくじき)(穀断)草衣、窟籠(いわやごも)りなどを難行という。宗教的には難行によって煩悩(ぼんのう)なり罪穢(けがれ)を祓(はら)い、仏または神に近づくものとされ、同時にこれによって超人間的験力(カリスマ)を蓄え、加持祈祷(かじきとう)の効験を現すと信じられる。[五来 重]

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精選版 日本国語大辞典の解説

なん‐ぎょう ‥ギャウ【難行】

〘名〙 (「ぎょう」は「行」の呉音) きわめて苦しい修行。非常につらい行ない。多く、仏語として用いられる。⇔易行(いぎょう)
※続日本紀‐養老五年(721)六月戊戌「難行、解三五術、方帰本郷
※源平盛衰記(14C前)二四「二六の難行(ナンギャウ)功畢て、無常正覚成就せり」

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