デジタル大辞泉 「抖擻」の意味・読み・例文・類語 と‐そう【×抖×擻/斗×藪】 [名](スル)《〈梵〉dhūtaの訳。音字は頭陀》仏語。1 衣食住に対する欲望をはらいのけ、身心を清浄にすること。また、その修行。とすう。2 雑念をはらって心を一つに集めること。「いよいよ精神を―して」〈露伴・連環記〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「抖擻」の意味・読み・例文・類語 と‐そう【抖擻・斗藪】 〘 名詞 〙 ( [梵語] dhūta 頭陀の訳 ) 仏語。① 身心を修錬して衣食住に対する欲望をはらいのけること。また、その修行。これに一二種を数える。とすう。頭陀(ずだ)。[初出の実例]「斗藪之客、遂爾忘帰」(出典:性霊集‐三(835頃)中寿感興詩)「角(かく)て抖擻(トソウ)修業の後再(ふたたび)高雄の辺に居住して」(出典:源平盛衰記(14C前)一八)② ふりはらうこと。特に、雑念をうちはらって心を一つにすること。一つのことに集中して他のことを思わないこと。[初出の実例]「参禅は、刹那も油断あるべからず、出息入息、精神を抖擻(トソウ)し、前歩後歩」(出典:卍庵仮名法語(18C中か)) と‐すう【抖擻】 〘 名詞 〙 =とそう(抖擻)〔文明本節用集(室町中)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例