雪門(読み)セツモン

デジタル大辞泉 「雪門」の意味・読み・例文・類語

せつ‐もん【雪門】

服部嵐雪はっとりらんせつ系統の俳諧流派榎本其角えのもときかく江戸座に対し、俳風は平明・温和桜井吏登さくらいりとう大島蓼太おおしまりょうたらの活躍天明期(1781~1789)には江戸俳壇で最大勢力をもった。

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精選版 日本国語大辞典 「雪門」の意味・読み・例文・類語

せつ‐もん【雪門】

  1. 〘 名詞 〙 俳諧の一流派。松尾芭蕉の弟子服部嵐雪(庵号雪中庵)を祖とするもの。雪中庵三世を称する大島蓼太が江戸俳壇に勢力を拡大するようになった安永・天明(一七七二‐八九)頃から用いられた語か。当時の江戸俳壇の風潮と同じく都会的俗調を帯び、人事句に秀で、連句を重視した。この門の中心となった雪中庵の号は嵐雪・吏登・蓼太・完来・対山・椎陰など、代々継承されたが、その勢力分野は江戸を中心として奥羽・東海地方に限られていた。

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