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雷銀 らいぎん fulminating silver

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世界大百科事典 第2版の解説

らいぎん【雷銀 fulminating silver】

化学式Ag3N。窒化銀の俗称。C.L.ベルトレによって最初に見いだされたのでベルトレの雷銀ともいう。酸化銀は濃アンモニア水アンミン錯イオンを生成して溶けるが,これを長く放置しておくと暗色の沈殿が得られる。これが雷銀である。きわめて爆発性が強く,とくに衝撃を与えると危険であり,これを含む液を揺り動かしただけでも爆発する。銀のアンモニアを含むアルカリ性廃液の保存は注意しなければならない。なお雷酸銀AgONCのことを雷銀ということもあるが,本来別の物質である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

雷銀
らいぎん
fulminating silver

銀の窒化物である窒化銀Ag3Nのことをこのようによぶことがある。黒色の粉末で、きわめて不安定で摩擦、接触によって激しく爆発するのでこの名がある。酸化銀を濃いアンモニア水に溶かした溶液を放置するか、水酸化カリウム水溶液を加えると暗色の沈殿として得られる。湿った状態では、乾燥した状態よりはいくぶん安定であるが、それでも前記の製法の際に生じた場合きわめて取扱いがむずかしい。一般に銀塩水溶液にアンモニアを加えて長く放置すると生じることが多く、危険である。水に不溶、希酸に分解して溶ける。[中原勝儼]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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