日本歴史地名大系 「霊山町」の解説 霊山町りようぜんまち 福島県:伊達郡霊山町面積:八七・二八平方キロ伊達郡のほぼ中央部に位置し、北は梁川(やながわ)町・保原(ほばら)町、東は相馬市と宮城県伊具(いぐ)郡丸森(まるもり)町に接し、南は月舘(つきだて)町のほか一部相馬郡飯舘(いいたて)村、川俣(かわまた)町・飯野(いいの)町、西は福島市および保原町に接している。東境の霊山・古霊山(ふるりようぜん)から南境の三郷(さんごう)森・御幸(ごこう)山・一貫(いつかん)森・天井(てんじよう)山、西境の雨乞(あまごい)山に至るまで大部分が山地であり、町全体が霊山の山麓にある。中央を広瀬(ひろせ)川(もとは小手川と称した)が北流し、右岸に石田(いしだ)川・大石(おおいし)川(旧祓川)・法霊(ほうりよう)川などを合せ、町域北端で西部を北流してきた小国(おぐに)川と合流する。それぞれの川の流れに沿って平坦地が形成され、集落が散在する。東西に国道一一五号(旧中村街道)が通り、南北に月舘町から保原町へと抜ける国道三四九号が通る。峨々たる山容を呈する霊山には霊山寺の遺跡がある。これは円仁によって開かれたとされる古刹で、永観二年(九八四)尊海によって伽藍が整備されたといわれる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by