青息吐息(読み)アオイキトイキ

  • あおいきといき あをいき‥
  • あおいきといき〔あをいき〕

大辞林 第三版の解説

困難な状況におかれたときにつく、ため息。また、そのため息が出る状態。 不景気で中小企業は-だ

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (「吐息」はため息を吐くこと。語調を整え、意を強めるために重ねて用いたもの) 苦しみ困った時に吐くため息。また、それが出るような様子。
※浄瑠璃・菅原伝授手習鑑(1746)四「物も得いはず青息吐息(アヲイキトイキ)

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四字熟語を知る辞典の解説

苦しみ困った時に吐くため息。また、それが出るような様子。

[使用例] お察し下さい、実に気の毒千万なもんで、さすがのはた亮太郎も青息吐息五色の息を吹きにけるという次第だ[内田魯庵*落紅|1899]

[使用例] よろよろと走ってきてぶつかると、大男のくせに子供のようにたわいなくひっくりかえり、青息吐息でたちあがるとまたひょろひょろかけだした[開高健*日本三文オペラ|1959]

[使用例] 気のせいか、最近、だんだん書くことがなくなってきたように思われる。〈略〉あれだけのじょうぜつと、豊富な話題を誇る小生にして、ついに心臓破りの丘、青息吐息の難所が訪れたのかな[中島梓*にんげん動物園|1981]

[解説] 江戸時代頃から日本で使われだしたことばです。「青息」だけで「苦しいときに吐く息」の意味があり、「吐息」は調子を整えるためのつけ足しです。
 苦しいときの息を「青息」というのは面白い表現です。古典の文章を見ると、気分が悪いときに顔が青くなることと関係があるように思われます。
 一〇世紀の「竹取物語」に「青へど」ということばが出てきます。かぐや姫に求婚した大納言が船に酔い、青い顔でへどを吐いた(おうした)様子を、「青へどをつきて」と描写しています。「青息」もこれと同様に考えれば、青い顔で吐く息ということです。
 よく、「青息吐息」を「青色吐息」と言う人が多いと指摘されます。高橋真梨子さんの一九八〇年代の曲「桃色吐息」に引きずられた結果です。「青息」が「青い色の(顔で吐く)息」なら、「青色吐息」でも意味は同じですが……。
 「せいそくとそく」と読む人もいます。これはさすがに通じないでしょう。

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