青羽根村(読み)あおばねむら

日本歴史地名大系 「青羽根村」の解説

青羽根村
あおばねむら

[現在地名]天城湯ヶ島町青羽根

狩野かの川の上流西岸にあり、北は本柿木ほんかきぎ村。北条氏所領役帳に北条家臣河越衆大道寺周勝の所領として五〇貫文「豆州青羽禰」とみえる。文禄四年(一五九五)の豆州狩野内青羽根村荒間帳があり、代官頭彦坂元正が検地を実施したといわれる(増訂豆州志稿)。慶長一四年(一六〇九)の三島代官佐野正重証文(大川家文書)に「青羽根」とみえ、喜左衛門へ郷作ならびに伝馬役が命じられている。高一九三石余・新田高一石余(元禄初年高帳)。宝永七年(一七一〇)旗本間部領となって幕末まで続く(韮山町史)助郷佐野さの村に同じ。


青羽根村
あおばねむら

[現在地名]岡部町青羽根

玉取たまとり村の西に位置し、朝比奈あさひな川の支流青羽根川の源流域に立地する。西は瀬戸谷せとのや(現藤枝市)当地大井おおい神社が所蔵する応仁元年(一四六七)一〇月二五日の棟札銘に益頭ましず朝比奈青羽根村とみえ、当村居住の藤原永泰によって大井大明神宝殿が修造された。元亀三年(一五七二)六月八日、武田氏は青羽あおばねなどの普請人足役を免除している(→朝比奈。慶長四年(一五九九)六月の青羽禰村水帳写(清水家文書)や同九年八月の山西志駄郡朝比奈之内青場根村御縄打水帳(同文書)などが残る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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