静かの海(読み)しずかのうみ(英語表記)Mare Tranquillitatis

精選版 日本国語大辞典 「静かの海」の意味・読み・例文・類語

しずか‐の‐うみ しづか‥【静かの海】

(the Sea of Tranquility の訳語) 月面上の名称一つ地球から見て表面中央東寄りの平坦部。一九六九年七月アメリカ合衆国の宇宙船アポロ一一号が着陸したところ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「静かの海」の意味・わかりやすい解説

静かの海
しずかのうみ
Mare Tranquillitatis

月の赤道よりやや北にあり,東経 18°から 43°付近に広がる平坦な部分。静穏の海ともいう。海の中の台地上の平原には,マスケリン,コーシーアラゴーなどのクレータがある。南は「豊かの海」や「神酒の海」に,北西は「晴の海」に続いている。 1964年2月アメリカのレンジャー6号,続いて 65年2月に8号がこの海に衝突,8号は 7137枚の近接写真を撮ることに成功した。 67年9月にはサーベイヤ5号が無人着陸し,岩石化学分析などを行なった。続いて 69年7月 20日アポロ 11号の N.アームストロング船長が着陸,史上初めて月面に第1歩をしるした。

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