ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「非同盟運動」の意味・わかりやすい解説
非同盟運動
ひどうめいうんどう
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1950年代の冷戦のなかで,米ソ陣営いずれにも属さず,「中立主義」と「反植民地主義」を掲げ国際政治に一定の役割を果たした運動。ユーゴスラヴィアのティトー大統領,インドのネルー首相,エジプトのナセル大統領などが創設に大きな役割を果たした。61年にベオグラードで第1回非同盟諸国首脳会議が開かれ正式に発足。冷戦期の緊張緩和に一定の役割を果たした。2003年2月にはクアラルンプールで第13回首脳会議が開かれた。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
…この会議でネルーは中国の周恩来首相のアジア・アフリカ諸国への紹介役も務めたが,その中国とは間もなく国境問題やチベット問題をめぐって衝突する。本格的な非同盟運動は,中国との対立がインドの立場にとって打撃となりはじめていた1961年からである。その前年は〈アフリカの年〉で,これに代表される新興諸国の台頭と国連の変化を受けて,米ソ対立の緩和のため61年に当時のユーゴスラビアで,ユーゴのチトー,エジプトのナーセル,ガーナのエンクルマ,インドネシアのスカルノ,それにネルーの5人の首脳を中心人物とする25ヵ国からなる第1回の非同盟諸国会議が開かれた。…
※「非同盟運動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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