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中立主義(読み)ちゅうりつしゅぎ(英語表記)neutralism

翻訳|neutralism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

中立主義
ちゅうりつしゅぎ
neutralism

戦時,平時を通じて,対立者のいずれの側にも加盟しない政策を維持することを原則とする外交上の立場。第2次世界大戦後,自由主義陣営と共産主義陣営の冷戦のなかで,いずれの軍事同盟にも属さず,第3の立場を取ったユーゴスラビアインド,インドネシア,エジプトなどの諸国の外交政策上の原則は非同盟主義と呼ばれ,広い意味での中立主義に含めて解釈される。冷戦時代この立場をとった国々が結集してつくり上げたのが非同盟運動で,先鋭な米ソ間の対決構造のなかで破局にいたるのを食止める役割をしばしば果したことから,この運動をになった国々の外交を積極的中立主義の外交と呼ぶこともある。したがって,この立場は法的・政治的に永世中立の地位を保証されているスイスやオーストリアとニュアンスを異にしており,また政策的宣言として中立主義外交の伝統を保持してきたスウェーデンや対ソ関係への配慮から外交政策の基本に組入れざるをえなかったフィンランドの中立主義とも性格を異にしている。なお国際法上,戦争当事国に対して戦争に参加しない国が取る立場を「局外中立」というが,ある国が状況に応じて現実政策として一時的に,あるいは短期間この立場を取る場合には中立主義とはいわない。

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百科事典マイペディアの解説

中立主義【ちゅうりつしゅぎ】

国際紛争において中立的立場を守ることを原則とする国家の政策または主義。スイスやスウェーデンのように一切の武力紛争に永久に加担しない永世中立主義と,第2次大戦後のインドのように国際的な軍事同盟に加わらないという外交政策としての中立主義とがある。

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大辞林 第三版の解説

ちゅうりつしゅぎ【中立主義】

他国家間の紛争や戦争に参加せず、その局外に立ち公平の立場を維持する政策。

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世界大百科事典内の中立主義の言及

【永世中立】より

…永久中立ともいう。永世中立に類似した概念として,中立および中立主義または非同盟主義がある。国際法上中立とは,他の国家間の戦争状態を前提として交戦国との関係においてのみ成立する法的地位であるのに対し,中立主義は,国際間で多少とも持続的に中立的外交政策をとる立場一般を指し,中立政策とほぼ同義である。…

※「中立主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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