須恵町(読み)すえまち

日本歴史地名大系 「須恵町」の解説

須恵町
すえまち

面積:一六・三三平方キロ

糟屋郡の南部に位置し、若杉わかすぎ(六八一メートル)の南西麓に広がる。北は同山を境に篠栗ささぐり町、西は粕屋かすや町・志免しめ町、南は宇美うみ町、東は嘉穂かほ筑穂ちくほ町に接する。同山は南の宝満ほうまん山・三郡さんぐん山、北の犬鳴いぬなき山・西にし山からなる三郡山地の中央部にあって、若杉山と三郡山の間には嘉穂郡へと越える峠道ショウケ越がある。町の中央を須恵川が貫流する。若杉山は古来太祖たいそ権現を祀る霊地で、篠栗町側を(現若杉)、須恵町側を(現佐谷)といった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「須恵町」の意味・わかりやすい解説

須恵〔町〕
すえ

福岡県北西部,福岡平野東部にある町。 1953年町制。丘陵地が広く,須恵川沿いに沖積地が開けている。明治以後,旧海軍炭鉱が開かれ炭鉱町として発展。第2次世界大戦後も国鉄が炭鉱を経営していたが,石炭産業斜陽化により 64年閉山し,一時は人口も減少した。しかし,現在は産炭地域振興事業による鉄工団地,印刷団地など工場団地造成が行われ,住宅団地も造成されている。須恵焼の窯跡,佐谷観音などがある。 JR香椎 (かしい) 線,九州自動車道が通る。面積 16.31km2。人口 2万8628(2020)。

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