福岡平野(読み)ふくおかへいや

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

福岡平野
ふくおかへいや

福岡県北西部,福岡市中心とする平野。面積約 240km2。博多湾に流入する室見川,那珂川,多々良川などの堆積作用と,地盤の隆起運動により形成された。博多湾にのぞみ,二日市構造谷の低地によって筑紫平野に続く。大陸や朝鮮半島に近く,古くから開発され,現在は福岡市を中心に経済活動が盛ん。弥生時代の多くの遺跡をはじめ,大宰府跡 (特別史跡) ,筥崎宮元寇防塁 (史跡) などがある。

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デジタル大辞泉の解説

ふくおか‐へいや〔フクをか‐〕【福岡平野】

福岡県北西部、博多湾に臨む平野。面積約250平方キロメートル。河川堆積によって形成された沖積低地が中心。広義には西側の糸島平野や東側の宗像(むなかた)平野を含む。古代から大陸や朝鮮半島に近いため、遺跡・史跡に富む。九州の政治・経済・文化の中心で、福岡市を初め平野全域で都市化・工業化が進んでいる。博多平野。

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世界大百科事典 第2版の解説

ふくおかへいや【福岡平野】

福岡県北西部,福岡市を中心とする平野。博多湾に臨む福岡低地(約250km2)のほか,広くは西の糸島平野,北東の粕屋(かすや),宗像(むなかた)の狭い沿岸低地などを含む。福岡低地は東と南を標高600~1000m前後の三郡・脊振山地によって半円形に限られ,その内側油山(569m),大城おおき)山(410m)などの分離地塊群,さらに内側に赤坂(平尾),名島など標高50m前後の台地状の古第三紀層丘陵群とそれらの周辺に散在する洪積台地があり,平野中央の沖積低地に向かって階段状に低下している。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔福岡県〕福岡平野(ふくおかへいや)


福岡県北西部の平野。狭義には博多(はかた)湾に臨み福岡市を中心に広がる地域(面積約250km2)。広義には西側の糸島(いとしま)平野と東側の宗像(むなかた)盆地も含む。多々良(たたら)川・石堂(いしどう)川・那珂(なか)川・室見(むろみ)川などの堆積(たいせき)作用による沖積(ちゅうせき)平野。東は三郡(さんぐん)山地、南は脊振(せふり)山地に限られ半円形をなす。南東は二日市(ふつかいち)構造谷を挟んで筑紫(つくし)平野とつながる。古くから大陸・朝鮮半島との交易地として栄え、弥生遺跡が集中するほか、香椎(かしい)宮・筥崎(はこざき)宮・元寇(げんこう)防塁などの多くの史跡がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

福岡平野
ふくおかへいや

福岡県北西部、博多(はかた)湾に臨む平野。面積約250平方キロメートル。多々良(たたら)、御笠(みかさ)(石堂(いしどう))、那珂(なか)、樋井(ひい)、室見(むろみ)などの中小河川の堆積(たいせき)によって形成された沖積低地が中心であるが、広くは西側の糸島平野、東側の宗像(むなかた)平野も含む。東と南を三郡(さんぐん)および脊振(せふり)の両山地によって半円形に限られている。周辺部に立花(たちばな)山、大城(おおぎ)山、油(あぶら)山、高祖(たかす)山などの分離地塊や台地状の古第三紀層丘陵、洪積台地などを散在させて博多湾に向かって階段状に低くなっているが、南東部は二日市(ふつかいち)構造谷の低地によって筑後(ちくご)平野に通じている。大陸、朝鮮半島に近いため古代より先進地として開け、重要な遺跡や史跡に富み、現在では九州最大の都市福岡市が発達している。都市化が著しいが、都心部が沖積低地の中央に位置するため地下鉄工事は難航した。域内の人口急増に対し、水源が中小河川のため水不足問題が生じている。[石黒正紀]

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