題目講(読み)ダイモクコウ

デジタル大辞泉 「題目講」の意味・読み・例文・類語

だいもく‐こう【題目講】

日蓮宗信者親和と経済的共済を図る

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精選版 日本国語大辞典 「題目講」の意味・読み・例文・類語

だいもく‐こう【題目講】

  1. 〘 名詞 〙 日蓮宗の信者の講。
    1. [初出の実例]「題目構(ダイモクコウ)の衆中十七人さそひあはして」(出典浮世草子好色万金丹(1694)二)

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改訂新版 世界大百科事典 「題目講」の意味・わかりやすい解説

題目講 (だいもくこう)

日蓮系の法華仏教信奉者が営む講。〈南無妙法蓮華経〉と法華経題目を唱えることを営為の中心とするので題目講とよばれる。その多くは日蓮(1282年10月13日没)の忌日である13日やその逮夜に当たる12日に営まれ,13日講ともいった。早くは鎌倉時代末期にみられ,日蓮鑽仰とともに一家一族連帯の促進を目的として,血縁関係が講構成員の紐帯であった。しかし中世においても,しだいに同一地域居住という地縁を紐帯とする講が営まれるようになった。近世にいたって,血縁関係を中心とする家を基本としながらムラを単位とする題目講が結成され,さらにムラを単位とする幾つかの題目講の連合もみられ,そうした講はそれぞれの所属寺院をこえ,その本寺の年中行事に参加したり,また経済的基盤の一つでもあって,寺檀関係とは別の世界も形成していた。題目講の多くは,先祖供養とともに現世利益を目的としていた。
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