コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

現世利益 げんぜりやく

5件 の用語解説(現世利益の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

現世利益
げんぜりやく

仏教用語。経を読み,真言を称え,念仏することなどによってもたらされる,この世で受ける仏,菩薩などの恵み。この恵みを受けるために祈るのを現世祈祷といい,密教では種々の修法を行う。浄土教では,ことさらに祈ることを雑修とする。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

げんせ‐りやく【現世利益】

現在この世で受ける神仏の恵み。現益。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

げんぜりやく【現世利益】

この世で受ける息災・延命などの仏・菩薩のめぐみ。来世に受ける利益を当益(とうやく)というのに対して現益(げんやく),現生益(げんしようやく)ともいう。《法華経》薬草喩品第五に〈是の諸の衆生,是の法を聞き已って,現世安穏にして後に善処に生じ,道を以て楽を受け,亦法を聞くことを得〉とあるように,〈現世安穏・後生善処〉の現当二世の利益は人間の切実な心からの願をあらわしている。一般に仏教寺院をその社会的機能の上から祈禱寺と回向寺の2種に分かつことができることは,仏教寺院がこの現当二世の利益という人間の基本的欲求にこたえてきた軌跡を示している。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

げんせりやく【現世利益】

祈禱きとう・念仏などによって神仏から授けられる、この世でのしあわせ。現益。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

現世利益
げんぜりやく

神仏などの加護によりこの世で得られる利益のこと。仏教では、『法華経(ほけきょう)』『金光明経(こんこうみょうきょう)』『薬師経(やくしきょう)』などの大乗経典で強く説かれ、祈祷(きとう)、読経(どきょう)、念仏などにより、延命、息災、治病などの利益が得られるとされる。とくに密教では加持(かじ)祈祷による現世利益が強調された。また日本の民間信仰やそれを基盤に生まれた新宗教は、現世利益をその基調とする。ただ、仏教のたてまえが現世利益を第二義的なものとしていることもあって、現世利益中心の信仰は「ご利益信仰」と蔑称(べっしょう)されることが多い。[船岡 誠]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の現世利益の言及

【地蔵】より

…しかし当時の地蔵造像の例は,阿弥陀,観音,弥勒などに比較して非常に少なく,その傾向は平安時代に入っても9世紀後半まで続く。おそらく現世利益信仰が仏教の主流を占め,来世の六道輪廻の恐怖がそれほど深まっていなかったこの時代には,地獄の救済を特色とする地蔵の信仰は,あまり人々の関心をよばなかったためと思われる。10世紀末の源信の《往生要集》は,《十輪経》の一節を引き,地獄に入って衆生の苦を救う地蔵の徳をたたえており,浄土教の発達にともない地蔵の利益(りやく)は天台宗の僧侶や貴族の間でようやく注目されはじめたのである。…

【宗教】より

…こうして神における祟り性と守護性のアンビバレントな性格は,日本における宗教と政治の相互浸透性,聖と俗の重層的な互換性の心理的な基盤をなしているといえよう。またこの聖と俗の重層的な互換性は,現実の必要に応じていくらでも霊験あらたかな流行神(はやりがみ)をつくりだす庶民の宗教的創意性の根拠をなしている一方,それらの神々をまつることによって家内安全,身体健康,病気平癒などの即効的な現世利益を求める庶民の信心の内容をもよく説明するものである。
[祖先崇拝]
 最後に日本人の宗教に関する第3の特徴は,人は死んで先祖になり,やがて神になるということを自然に信じてきたということである。…

※「現世利益」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

現世利益の関連キーワード印相現報上行菩薩延命延命菩薩順生業生報息災延命普賢延命菩薩

今日のキーワード

パラチオン、パラチオンメチル

パラチオンは無色で油状の液体、パラチオンメチルはコハク色の液体。ともに毒性が強く、有機リン系殺虫剤として使用された。50年代以降、稲の害虫被害を防ぐことが確認され、広く導入された。しかし、農民の中毒死...

続きを読む

コトバンク for iPhone

現世利益の関連情報