デジタル大辞泉の解説
2 生物の分類上の綱(こう)・目(もく)などに相当するひとまとまり。「哺乳
3 「類概念」の略。
4 一族。一門。親類。
「厳(いか)めしく―ひろく、むすめがちにて」〈源・須磨〉
伝統的論理学で、一つの概念Aが、もう一つの概念Bを包むとき、AをBの類概念、BをAの種(しゅ)概念とよぶ。また、それぞれの概念の外延を、互いに類classと種とよぶ。たとえば、動物は人間に対し類であり、人間は動物に対し種である。また、動物は生物に対し種speciesであり、生物は動物に対し類である。このように類と種とは相対的な概念である。集合のことばでいうと、一つの集合と、その部分集合ないし元(げん)との関係が、類と種との関係になる。とくに生物学などでの分類には、類と種との関係が盛んに使われる。
公理的集合論では、より大きな集合の元となりうる普通の集合を狭義の集合とよび、元をもちうるが、それを集めても集合をつくることができないような大きな集合と、この狭義の集合とをあわせたものを類とよぶ。これは、抽象の原理、すなわち、「一つの条件を満たすものの全体が一つの集合をなす」を乱用すると矛盾がおこるので、これを防ぐために考えられた区別である。
類や種に、個物と同様な実在性を認めるかどうかという問題は、いわゆる普遍の問題になる。
[吉田夏彦]
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
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