朝日日本歴史人物事典 「飛鳥田女王」の解説
飛鳥田女王
生年:神亀4頃(727)
奈良時代の皇女。舎人親王の娘,淳仁天皇の姉。天平宝字3(759)年,淳仁天皇が兄弟姉妹を親王にしたとき,四品に叙されて内親王となる。同5年,保良京遷都の移転費用に稲4万束を賜る。また,滋賀県信楽町勅旨にあった紫香楽山保良寺は,同年飛鳥田内親王の草創という。同8年淳仁天皇廃位で無位の女王になったが,宝亀4(773)年もとの従四位下に復した。
(児島恭子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報