駆込み(読み)カケコミ

デジタル大辞泉 「駆込み」の意味・読み・例文・類語

かけ‐こみ【駆(け)込み/×駈け込み】

走って中に入ること。「―乗車
その時期機会を逃すまいと、大急ぎですること。「―で認可を申請する」
駆け込み訴えをすること。
近世女房が夫から離別するために尼寺縁切り寺に逃げ込むこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「駆込み」の意味・読み・例文・類語

かけ‐こみ【駆込・駈込】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 駆け込むこと。また、ある期間に間に合うように急いで事を行なうこと。「駆け込み承認
  3. 夫と離婚するために、妻が尼寺などに逃げ込むこと。また、その女性。かけこみおんな。
    1. [初出の実例]「かけ込みを隠す他生の縁の下」(出典:雑俳・清書帳(1725))
  4. 買物などをする時、とりあえず近くの店にはいること。
    1. [初出の実例]「近くの駆け込みの料理屋で一杯飲んだのだが」(出典:百鬼園随筆(1933)〈内田百蜻蛉玉)
  5. かけこみうったえ(駆込訴)」の略。
  6. 地方巡業中の一座へ、使ってほしいと頼み込むこと。また、その芸人

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android