高山図書(読み)たかやま・ずしょ

朝日日本歴史人物事典 「高山図書」の解説

高山図書

没年:慶長1(1596)
生年:生年不詳
安土桃山時代キリシタン武将高山右近の父。霊名ダリヨで,本山寺文書に「大慮」と花押がある。信長に仕えて摂津国(大阪)高槻城主高山飛騨守。ロレンソ説教を聞き永禄6(1563)年受洗。京都地方キリシタン伝道の道を開いた。右近に家督を譲ったのち信仰一途に生き,領民に信仰を説き愛を実践した。右近のキリシタン武将としての信仰と聖徳は父の模範に養われたといわれる所以である。国主荒木村重挙兵に従ったため,天正7(1579)年信長によって越前(福井県)に追放されたが,のち再び右近と住み最後の2年間は京都にあって同地で没。<参考文献>『イエズス会士日本通信』『イエズス会日本年報』(ともに『新異国叢書』),松田毅一,川崎桃太訳『フロイス/日本史

(片岡千鶴子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「高山図書」の解説

高山図書 たかやま-ずしょ

?-1596 戦国-織豊時代の武将。
高山右近の父。はじめ松永久秀に属して大和(奈良県)沢城主となり,永禄(えいろく)6年受洗しキリシタンとなる。のち摂津高槻城(大阪府)城主となる。天正(てんしょう)7年織田信長にそむいた荒木村重にしたがったため越前(えちぜん)(福井県)に追放され,その地で布教に従事した。慶長元年死去。名は友照。通称は飛騨守(ひだのかみ)。洗礼名はダリヨ。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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