20世紀日本人名事典 「高森砕巌」の解説
高森 砕巌
タカモリ サイガン
明治・大正期の日本画家
- 生年
- 弘化4年10月1日(1847年)
- 没年
- 大正6(1917)年10月25日
- 出生地
- 上総国長生郡長南(千葉県長生町)
- 本名
- 高森 敏
- 別名
- 通称=有造,別号=翠嵒,朶香,自知斎
- 経歴
- 安政6年江戸に出て服部蘭台に儒学を、傍ら萩原秋巌に書を学ぶ。文久3年山本琴谷に入門、南画を学ぶ。明治5〜7年日本郵便蒸汽船会社に勤務、8年司法省学校でボアソナードに法律を学んだ。10年司法省出仕となり熊本裁判所に赴任するが、翌11年帰京、以後画業に専念。各地を遊歴しつつ古今の名蹟を研究し、さらに宋元明清の古画を渉猟。また与謝蕪村の画風に私淑し、一家の風格を成した。30年東京南画会創立に参加するが、諸展覧会には出品せず、44年美術倶楽部、大正3年日本橋倶楽部で作画展を開催。山水、花鳥を得意とした。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報