幕末期の蘭方(らんぽう)医。熊本藩医。肥後(ひご)国阿蘇(あそ)郡の生まれ。名は叶、号は桃渓。天保(てんぽう)(1830~1844)の初め肥後へきた京都の日野鼎哉(ていさい)に出会ったのを機に洋方を志し、長崎へ出て、数年間竹内玄同に師事、帰国後開業した。嘉永(かえい)(1848~1854)の初め、長崎の商館医モーニケから痘苗を得て郷里に種痘法を広めた。有徳の士として知られ、江戸・長崎へしばしば赴き、諸家より新知見を求めた。子の正純(1835―1891)・正直(1843―1921)ともに名医とうたわれた。後年、1928年(昭和3)従(じゅ)五位を贈られた。
[末中哲夫]
収穫年度を2年経過した米。《季 秋》[類語]米・玄米・白米・新米・古米・粳うるち・粳米・糯もち・糯米・黒米・胚芽米・精白米・内地米・外米・早場米・遅場米・新穀・米粒・飯粒・小米・屑米...