高橋治(読み)タカハシオサム

デジタル大辞泉 「高橋治」の意味・読み・例文・類語

たかはし‐おさむ〔‐をさむ〕【高橋治】

[1929~2015]小説家千葉の生まれ。映画監督を経て執筆活動に入り、戯曲小説を手がける。伝記物の他、叙情的な恋愛小説でも広い読者層を得る。「秘伝」で直木賞受賞。他に「絢爛けんらんたる影絵」「派兵」「風の盆恋歌」など。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「高橋治」の解説

高橋治 たかはし-おさむ

1929-2015 昭和後期-平成時代の小説家。
昭和4年5月23日生まれ。昭和28年松竹に入社し,35年映画「彼女だけが知っている」で監督デビュー。文筆業に転じ,ドキュメント「派兵」や,小津安二郎生涯をえがいた小説「絢爛たる影絵」を発表する。59年「秘伝」で直木賞,63年「別れてのちの恋歌」「名もなき道を」で柴田錬三郎賞。平成8年「星の衣」で吉川英治文学賞。平成27年6月13日死去。86歳。千葉県出身。東大卒。作品はほかに「風の盆恋歌」「流域」「雪」など。

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