高灯籠(読み)タカトウロウ

デジタル大辞泉 「高灯籠」の意味・読み・例文・類語

たか‐とうろう【高灯籠】

《「たかどうろう」とも》
石灯籠の一。台石ピラミッド形にいく層にも高く積み重ねたもの。
人の死後七回忌まで毎年盂蘭盆うらぼんのある7月に高く立てる灯籠 秋》「―えなんとするあまたたび/蕪村
高いやぐら上部に灯を入れて、船の航行標識としたもの。

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精選版 日本国語大辞典 「高灯籠」の意味・読み・例文・類語

たか‐とうろう【高灯籠】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「たかどうろう」とも )
  2. 石灯籠の一つ。台石を幾層にも重ねて高く作ったもの。
  3. 人の死後七回忌まで、その霊を慰めるために、盂蘭盆会(うらぼんえ)のある七月に立てる高い灯籠。また、特に関東・東北で新盆の家が高い竿につけてともす灯籠。《 季語・秋 》
    1. 高灯籠<b>②</b>〈月次のあそび〉
      高灯籠〈月次のあそび〉
    2. [初出の実例]「寺々や世上に眼高灯籠〈重頼〉」(出典:俳諧・佐夜中山集(1664)三)
  4. 高い櫓(やぐら)の上部に灯をともし、船の航行を助けたもの。灯台
    1. [初出の実例]「住吉高燈(タカトウロウ)(とかけて)色事の出合(ととく心は)松からうへぢゃ」(出典:新板なぞづくし(1830‐44)一)

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