日本歴史地名大系 「高田郷・島田郷」の解説 高田郷・島田郷たかだごう・しまだごう 岐阜県:養老郡養老町島田村高田郷・島田郷両郷とも多芸(たぎ)庄内で、現養老町高田一帯に比定される。近世には島田村として郷帳類に高付されるが、高田の名も近世を通じて残る。高田郷は「吾妻鏡」建久元年(一一九〇)四月一八日条に、美濃国犬丸・菊松・高田三郷の地頭ら(高田郷地頭は保房)が年貢を対捍したとして在庁に訴えられて地頭職を改易されたとある。この高田郷を土岐郡の高田勅旨田とする説があるが、犬丸・菊松のような別名が問題になっていること、在庁の訴えによって地頭職を改易されていることから、国府に近い多藝郡の高田郷とみるべきであろう。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by