高畠長直(読み)たかはた・ながただ

朝日日本歴史人物事典 「高畠長直」の解説

高畠長直

没年天文18.6.24(1549.7.18)
生年:生年不詳
戦国時代武将大和高畠荘の国人出自と推定される。通称甚九郎,官途は伊豆守。享禄3(1530)年以前に兄長信と共に細川晴元の被官となり各地に転戦,また兄が山城下5郡の郡代に就任したのに伴い,その下僚として山城支配に関係した。天文9(1540)年長信から郡代の地位を継承したらしく,同16年の景観を描いた上杉本洛中洛外図には長直の屋敷が描写されている。同18年6月,摂津江口の合戦十河一存の軍に攻められ敗死した。<参考文献>黒田絋一郎「高畠甚九郎伝」(『立命館文学』521号)

(今谷明)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「高畠長直」の解説

高畠長直 たかはた-ながただ

?-1549 戦国時代の武将。
大和(奈良県)高畠荘の人。兄長信とともに細川晴元につかえる。天文(てんぶん)9年ごろ長信から山城の郡代の地位をうけつぐ。摂津江口の戦いで十河一存(そごう-かずまさ)に攻められ,天文18年6月24日敗死した。通称は甚九郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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