高賀神社(読み)こうかじんじや

日本歴史地名大系 「高賀神社」の解説

高賀神社
こうかじんじや

[現在地名]洞戸村奥洞戸 宮下

高賀山(一二二四・二メートル)の南麓に鎮座する旧郷社。境内脇を高賀川に沿って高賀山頂へ至る登拝道(高賀街道)が通る。「こうが」ともいう。祭神は天之御中主命ほか一九座。境内社として若宮八幡神社大行事だいぎようじ神社・津島つしま神社・日月じつげつ神社がある。高賀山信仰の中心として山岳宗教者の信仰を集め、江戸時代には蓮華峯れんげぶ寺とも称された。社蔵の高賀宮記録によれば、養老元年(七一七)藤原高光なる者が勅命を受けふくべヶ岳の妖魔を退治する際、その成功を願って国常立尊国狭槌尊など八百万の神を勧請して祀ったのに始まるといわれ、「濃陽志略」では同年藤原高光が虚空蔵菩薩を神体として蓮華峯寺を建立したのに始まるという。この両開創縁起および寺名を名乗ったことから、山岳修験者の支配が強かったことが知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「高賀神社」の解説

高賀神社

岐阜県関市にある神社。高賀山(こうかさん)の麓に位置する。718年創祀とされる。祭神は国常立尊(くにのとこたちのみこと)、天御中主尊(あめのみなかぬしのみこと)、国狭槌尊(くにのさづちのみこと)など。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の高賀神社の言及

【洞戸[村]】より

…高賀渓谷一帯は奥長良川県立自然公園に含まれる。高賀山麓の高賀神社は平安中期の創建といわれ,山岳信仰の一拠点であった。同社は円空作の仏像なども蔵する。…

※「高賀神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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