精選版 日本国語大辞典 「鬼切」の意味・読み・例文・類語 おにきり【鬼切】 太刀の名。多田満仲が戸隠山の鬼を切ったという伝説をもつ。源氏の嫡流に代々伝わり、新田義貞を経て斯波高経が入手した。[初出の実例]「義貞は薄金と云甲に鬼切(ヲニキリ)、鬼丸とて、多田満仲より伝はりたる、源氏重代の太刀を二振、帯したりけるを」(出典:太平記(14C後)一六) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
デジタル大辞泉プラス 「鬼切」の解説 鬼切 平安時代につくられた日本刀。大原安綱の作とされる太刀。国宝の「童子切(どうじぎり)安綱」と対をなす名刀。北野天満宮所蔵。国の重要文化財に指定。号は、渡辺綱(わたなべのつな)が一条戻橋で女に姿を変えた茨城童子の腕をこの刀で切り落とした、という伝説にちなむ。「鬼切丸」とも。 出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報