鬼切(読み)おにきり

大辞林 第三版の解説

おにきり【鬼切】

代々源氏嫡流に伝わる名刀。新田義貞が討ち死にの際に佩いていたという。「太平記」によれば、伯耆ほうきの安綱の作で、坂上田村麻呂が伊勢神宮へ奉納し、のち源頼光が入手するが、渡辺綱がこれを借りて妖怪を斬り、また多田満仲が信濃しなの国戸隠山とがくしやまで鬼を斬ったため、鬼切の名がついたという。

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デジタル大辞泉プラスの解説

鬼切

平安時代につくられた日本刀。大原安綱の作とされる太刀。国宝の「童子切(どうじぎり)安綱」と対をなす名刀。北野天満宮所蔵。国の重要文化財に指定。号は、渡辺綱(わたなべのつな)が一条戻橋で女に姿を変えた茨城童子の腕をこの刀で切り落とした、という伝説にちなむ。「鬼切丸」とも。

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精選版 日本国語大辞典の解説

おにきり【鬼切】

太刀の名。多田満仲が戸隠山の鬼を切ったという伝説をもつ。源氏の嫡流に代々伝わり、新田義貞を経て斯波高経が入手した。
太平記(14C後)一六「義貞は薄金と云甲に鬼切(ヲニキリ)、鬼丸とて、多田満仲より伝はりたる、源氏重代の太刀を二振、帯したりけるを」

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