魚吹八幡神社(読み)うおふきはちまんじんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「魚吹八幡神社」の意味・読み・例文・類語

うおふきはちまん‐じんじゃ うをふきハチマン‥【魚吹八幡神社】

兵庫県姫路市網干(あぼし)区宮内にある神社。旧県社。祭神は品陀和気命(ほむたわけのみこと)、息長足比売命(おきながたらしひめのみこと)、玉依比売命(たまよりひめのみこと)神功皇后創建と伝えられ、中世から石清水八幡宮別宮として栄えた。津の宮。

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日本歴史地名大系 「魚吹八幡神社」の解説

魚吹八幡神社
うすきはちまんじんじや

[現在地名]姫路市網干区宮内

大津茂おおつも川の支流宮内みやうち川右岸の平地に鎮座する。祭神は品陀和気命・息長足比売命・玉依比売命。旧県社。当社は「播磨国風土記」揖保郡石海いわみ里の条にみえ宇須伎うすき津の遺称とされる。神功皇后が韓国に向かう途中、船が進まず人々を徴発して船を引かせた際、ある女人が資人として自分の愛する子を奉ろうとして江に落したので、「うすき」の地名がついたという。「うすく」は「あわてる」の意。中世には福井ふくい庄二八ヵ村の鎮守社。一二世紀以降は山城石清水いわしみず八幡宮の宮寺領となり、魚吹別宮・魚吹八幡宮・八幡宮などと称された。

保元三年(一一五八)一二月三日の官宣旨(石清水文書)に魚吹別宮とみえ、石清水八幡宮の宮寺(護国寺)領であった。当時魚吹別宮を含む石清水八幡宮領の多くは同宮の歴代別当などが私領化し、門徒妻子・眷属らに相伝譲与が行われていたが、同年以降このような私領化による相伝が停止された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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