鯉川村(読み)こいかわむら

日本歴史地名大系 「鯉川村」の解説

鯉川村
こいかわむら

[現在地名]琴丘町鯉川

八郎潟に面し、東に上岩川かみいわかわ村、北に鹿渡かど村、南に天瀬川あませがわ村がある。

天正一九年(一五九一)の出羽国秋田郡知行目録写(秋田家文書)に「三百廿七石五斗四升八合 川尻村 こい川村」とあり、支郷川代かわだい村は「七拾八石八斗五升 川たい村 あいのの村」とある。享保一五年(一七三〇)の「六郡郡邑記」に「鯉川村 二十八軒」、支郷として「浜鯉川村四十一軒、川代村越後者引越之由。十八軒、小谷野沢村慶安年中鯉川より引越、六軒」とある。「適産調」に「内鯉川は元村にして、今の国道にある村居は浜鯉川といふ」とある。


鯉川村
こいかわむら

[現在地名]小浜市鯉川

岡津おこづ村の西南に位置し、南は山裾、北は小浜湾で、西は大岩おおいわを境に長井ながい(現大飯郡大飯町)。「若狭国志」は「小岩坂」を載せ、「海涯多有小岩、因名鯉川長井二村界」と記す。かつては大飯郡に属し、現小浜市西端にあたる。寛永九年(一六三二)の「かいは銀算用状」(桑村家文書)に同八年分として「三人 こい川こゑふね」とある。正保郷帳によれば田方一七六石余・畠方二六石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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