鯨井恒太郎(読み)くじらい つねたろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

鯨井恒太郎 くじらい-つねたろう

1884-1935 大正-昭和時代前期の電気工学者。
明治17年7月生まれ。逓信省電気試験所所員をへて明治41年母校東京帝大の助教授,大正7年教授となり,13年東京市電気研究所初代所長を兼任。大正5年,無線電信電話に関する共同研究で学士院賞。昭和10年7月22日死去。52歳。東京出身。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鯨井恒太郎
くじらいつねたろう
(1884―1935)

電気工学者。東京・京橋に生まれ、1907年(明治40)東京帝国大学工科大学電気工学科を卒業、逓信(ていしん)省電気試験所に入る。1908年母校の助教授兼務となり、1918年(大正7)教授。1924年より1928年(昭和3)まで東京市電気研究所初代所長を兼ねる。1928年の日本大学工学部創設にあたり電気工学科の設置に尽力した。1929年、東京工業大学の創設とともに電気工学科主任教授を兼務。理化学研究所員、電気学会副会長、日本ラジオ協会副会長、照明学会会長なども歴任している。1916年学士院賞受賞。真空管発達以前から無線通信工学に取り組み鉱石検波器の研究に業績をあげ、1911年無線電話機、1915年には周波数変換装置を発明、理研では電気絶縁材料の研究を指導した。さらに整流器、電気集塵(しゅうじん)機、白熱電球利用の光通信機など多くの発明・特許がある。門下からは多くの電気工学者が輩出している。[井原 聰]

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