(読み)はす

精選版 日本国語大辞典 「鰣」の意味・読み・例文・類語

はす【鰣】

〘名〙 コイ目コイ科淡水魚全長三〇センチメートルほどになる。近縁種オイカワに似ているが大形で、横からみると口が「へ」の字形をしているので区別できる。背方は青黒く腹方は白い。産卵期の雄には婚姻色や追い星が現われる。小アユなどの小魚昆虫捕食琵琶湖淀川水系福井県三方湖水系などに分布。近年は琵琶湖産アユの放流などに伴い、各地に移植されふえている。食用で、旬は初夏彦根の名物。けたばす。はそ。《季・夏》 〔色葉字類抄(1177‐81)〕

はそ【鰣】

〘名〙 =はす(鰣)〔十巻本和名抄(934頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「鰣」の意味・読み・例文・類語

はす【×鰣】

コイ科の淡水魚。全長約30センチ。オイカワに似るが、口が「へ」の字形で大きく、小魚や昆虫を捕食。琵琶湖淀川水系、福井県の三方湖木曽川利根川水系などに生息。食用。けたばす。はそ。 夏》
大阪地方で、オイカワ別名

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「鰣」の解説

鰣 (ハス)

学名Opsariichthys uncirostris
動物。コイ科の淡水魚

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android