三方五湖(読み)みかたごこ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

三方五湖
みかたごこ

福井県南西部,美浜町から若狭町にかけて連なる三方湖水月湖菅湖日向湖久々子湖の 5湖の総称。南部の三方湖,水月湖,菅湖は一連の湖で,かつては氾濫が絶えなかった。小浜藩主酒井忠直の命により寛文年間(1661~73)水月湖と久々子湖の間の丘陵地を開削し,人工排水路の浦見川が完成。これによって三方湖岸約 0.2km2が陸地化し,生倉,成出,田井の新田集落が成立した。水月湖,日向湖間は 1934年嵯峨トンネルで連絡し,さらに排水がよくなった。淡水魚,海水魚に恵まれる。水月湖の西から北岸を久々子湖の笹田にかけて三方五湖レインボーラインが通る。国の名勝に指定され,北岸の梅丈岳とともに若狭湾国定公園に属する。2005年ラムサール条約に登録。

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百科事典マイペディアの解説

三方五湖【みかたごこ】

福井県南西部,若狭湾岸の水月,三方,菅(すが),久々子(くぐし),日向(ひるが)5湖の総称(名勝)。前3者は一続きの湖で後2者は丘陵で隔てられる。三方湖のみ淡水湖。《万葉集》に三方の海とみえ,歌学書には歌名所としてあげられる。漁業資源にも恵まれ,江戸時代には鰻などをめぐる出入があった。若狭湾国定公園に属し,特に梅丈岳からのながめは美しい。2005年11月にラムサール条約登録湿地となる。釣・海水浴の適地。早瀬から遊覧船,敦賀駅からバス。
→関連項目気山津三方[町]ラムサール条約

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デジタル大辞泉プラスの解説

三方五湖(みかたごこ)

福井県三方上中郡若狭町にある道の駅。国道162号に沿う。地域物産店、レンタル自転車貸し出し所などがある。「三方五湖」は若狭湾国定公園内にある5つの湖の総称で、ラムサール条約にも登録されている。

三方五湖

福井県西部、常神半島の基部にある5つの海跡湖の総称。三方上中郡若狭町と三方郡美浜町にまたがって広がる水月湖、菅湖、久々子(くぐし)湖、日向(ひるが)湖、三方湖の5湖で、合計面積は約11平方キロメートル。各湖は水路で結ばれているが、それぞれ塩分濃度や水深が異なり、水の色も微妙に違って見えることから“五色の湖”とも呼ばれる。日本の固有種を含む多様な魚類が生息しており、周辺には水生・湿性植物の群落が見られる。若狭湾国定公園の中核をなし、国の名勝に指定。ラムサール条約登録湿地。

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世界大百科事典 第2版の解説

みかたごこ【三方五湖】

福井県南西部,常神(つねかみ)半島の付け根に位置し,三方郡三方町と美浜町にまたがる三方湖,水月(すいげつ)湖,菅(すが)湖,日向(ひるが)湖,久々子(くぐし)湖の5湖をいう。古く《万葉集》にも〈若狭なる三方の海の浜清みい往き還らひ見れど飽かぬかも〉と詠われ,〈三方の海〉は歌枕でもあった。若狭湾国定公園の観光の一中心で,国指定名勝。〈三方富士〉ともよばれ,眺望にすぐれた梅丈(ばいじよう)岳(400m)に通じるレインボーラインが走り,久々子湖畔の久々子からは遊覧船がある。

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大辞林 第三版の解説

みかたごこ【三方五湖】

福井県南西部、若狭湾沿いにある湖水群の総称。三方、水月すいげつ、菅すが、日向ひるが、久々子くぐしの五湖から成り、若狭湾国定公園に属する。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔福井県〕三方五湖(みかたごこ)


福井県南西部にある5つの湖の総称。若狭(わかさ)湾に突き出た常神(つねかみ)半島の基部に位置し、三方・水月(すいげつ)・菅(すが)・日向(ひるが)・久々子(くぐし)の5湖からなる。久々子湖は潟湖(せきこ)、他の4湖はいずれも断層湖。各湖は狭隘(きょうあい)部と人工水路・トンネルで連結し、北側の日向湖・久々子湖の北端で若狭湾とつながる。国指定の名勝。ラムサール条約登録湿地の一つ。各湖とも淡水魚・海水魚がとれる釣りの名所として人気。北西側の梅丈(ばいじょう)岳(標高400m)には有料道路のレインボーラインが通じ、頂上からは全湖が一望できる。若狭湾国定公園を代表する景勝地。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

三方五湖
みかたごこ

福井県西部、三方上中郡若狭(わかさ)町と三方郡美浜(みはま)町にまたがる三方湖、水月(すいげつ)湖、菅(すが)湖、日向(ひるが)湖、久々子(くぐし)湖の五湖をいう。国指定名勝。矢筈(やはず)山西麓(ろく)を南北に走る三方断層によって落ちた西側の陥没地にあり、若狭(わかさ)湾国定公園の一中心。梅丈(ばいじょう)岳には有料道路レインボーラインが通じ、久々子からは遊覧船が出る。三方、水月、菅の三湖は水面が連続し、水月湖と久々子湖は浦見(うらみ)水道で、日向湖と水月湖は嵯峨隧道(さがずいどう)で通じている。湖水はもと菅湖から東方へ流出したが、1662年(寛文2)の地震で排水が悪くなり、湖岸は洪水に悩まされた。そこで小浜(おばま)藩奉行(ぶぎょう)行方(なめかた)久兵衛(1616~1686)が1662年から1664年にかけて浦見水道(延長144メートル)を開削した。この工事により三方湖岸に24ヘクタールの新田が開発され、生倉(いくら)、成出(なりで)の2集落が生まれた。人夫延べ22万5000余人、金1600余両、扶持米(ふちまい)3000余俵と2年の歳月を要した難工事で、浦見川は恨み川だともいう。嵯峨隧道は寛永(かんえい)(1624~1644)以来改修を重ねて1934年(昭和9)に完成した。日向湖は海水が入り、ブリ、タイを蓄養し、サバ、イワシが釣れる。久々子湖は半淡水でボラがとれ、カキを養殖。最深(34メートル)かつ最大(4.1平方キロメートル)の水月湖は湖底に硫化水素が発生し、菅湖とともに生物はほとんどみられない。三方湖は4メートルと浅いが、ウナギ、フナ、ワカサギなどが多く、漁業権をもつ鳥浜(とりはま)は叩(たた)き網、えり、柴漬(しばづけ)など古い漁法を残す。湖岸はウメ、モモ、ブドウの産地。なお、三方五湖は2005年(平成17)に、ラムサール条約登録湿地となった。[島田正彦]

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事典・日本の観光資源の解説

三方五湖

若狭湾国定公園を代表する景勝地。五湖周辺と常神半島一帯は国の名勝地に指定されている。2005(平成17)年にラムサール条約指定湿地に登録された。
[観光資源] 久々子湖 | 水月湖 | 菅湖 | 日向湖 | 三方湖

三方五湖

(福井県三方郡美浜町・三方上中郡若狭町)
日本の重要湿地500」指定の観光名所。

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事典 日本の地域遺産の解説

三方五湖

(福井県三方上中郡若狭町;福井県三方郡美浜町)
ラムサール条約湿地」指定の地域遺産。
固有魚類生息地。若狭湾国定公園特別地域。若狭湾沿いのリアス式海岸にある湖の集まり

三方五湖

(福井県三方上中郡若狭町;福井県三方郡美浜町)
美しき日本―いちどは訪れたい日本の観光遺産」指定の地域遺産。

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世界大百科事典内の三方五湖の言及

【汽水湖】より

…底層部になるほど塩分濃度が高いことが多く,下層の比重が大きくなるので上下の水の循環が行われないため,底の方には酸素のない水が存在することがある。そのため還元状態を示し,福井県の三方五湖や北海道釧路市の春採(はるとり)湖などのように硫化水素が発生する。 日本の代表的な汽水湖としてはラグーンの浜名湖,中海(なかうみ),八郎潟,サロマ湖などがある。…

※「三方五湖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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