鰻丼(読み)ウナギドンブリ

デジタル大辞泉 「鰻丼」の意味・読み・例文・類語

うなぎ‐どんぶり【×鰻丼】

どんぶりに入れた熱い飯の上に鰻のかば焼きをのせ、たれをかけたもの。うなどん。
[類語]丼物丼飯天丼カツ丼親子丼中華丼鉄火丼

うな‐どん【×鰻丼】

うなぎどんぶり」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鰻丼」の意味・読み・例文・類語

うな‐どん【鰻丼】

  1. 〘 名詞 〙うなぎどんぶり(鰻丼)」の略。
    1. [初出の実例]「酒と鰻丼(ウナドン)を三個ほど持って来てくれい」(出典:落語・鸚鵡の徳利(1900)〈五代目桂文楽〉)

うなぎ‐どんぶり【鰻丼】

  1. 〘 名詞 〙 どんぶりに盛った熱い飯の上に、鰻の蒲焼をのせたもの。うなどん。
    1. [初出の実例]「汁粉、寿司、大福餠、鰻丼、さういふものが〈略〉軒を並べてつづいてゐたのであった」(出典:東京の三十年(1917)〈田山花袋〉明治二十年頃)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「鰻丼」の解説

うなどん【鰻丼】

うなぎどんぶり」の略。⇒うなぎどんぶり

うなぎどんぶり【鰻丼】

どんぶり物の一つ。うなぎの蒲焼きをどんぶりに盛った飯の上にのせたもの。◇「うなどん」と略す。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の鰻丼の言及

【丼】より

…この語は17世紀末ごろから見られ,おもにそばのかけや種物などを入れる器として用いられていたが,1781年(天明1),旗本布施胤致(狂名山手白人(やまのてしろひと))が洲崎の料亭主升屋宗助(ますやそうすけ)を自邸に招待したさいの献立書には,平鉢,大鉢などのほかに〈南京染付どんぶり〉の名が見えている。やがて飯の上にウナギの蒲焼をのせて,たれをかける〈うなぎ丼〉などが考案されると,簡便,美味なその方式が庶民の愛好するところとなり,《江戸名所図会》巻一〈中橋〉の図中に見られるごとく,〈丼物〉なる語を生むにいたった。現在ひろく見られる丼物には,〈うなぎ丼〉略して〈うなどん〉,てんぷら丼の〈天どん〉のほか,とんカツを使う〈かつどん〉,鶏肉,タマネギ,ミツバなどを卵とじにしてのせる〈親子丼〉,鶏肉のかわりに牛肉を使う〈開化丼〉,牛肉の煮込みをかける〈牛どん〉,マグロの刺身をすし飯にのせる〈鉄火丼〉,かまぼこ,シイタケなどをとり合わせる〈木の葉丼〉など種類はいろいろである。…

※「鰻丼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android