鳥獣捕獲等事業者(読み)ちょうじゅうほかくとうじぎょうしゃ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鳥獣捕獲等事業者
ちょうじゅうほかくとうじぎょうしゃ

深刻な農作物被害や生態系の乱れの原因となっている有害鳥獣の捕獲を専門的に行う民間事業者。正式名称は「認定鳥獣捕獲等事業者」。2014年(平成26)に改正された「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」に基づいて創設された指定管理鳥獣捕獲等事業により、2015年5月29日から都道府県が認定を開始。安全管理体制や捕獲者の技能・知識が一定基準を満たしたNPO法人、警備会社、害虫駆除会社などの法人が認定される。政府は2015年2月に、狩猟によって頭数減少や生息域の縮小を促す「指定管理鳥獣」(有害鳥獣)として、ニホンジカとイノシシの2種を指定。鳥獣捕獲等事業者はこれまでの猟友会にかわり、従来必要であった捕獲許可なしに、ニホンジカとイノシシを効率的・計画的に捕獲できるようになった。森林での夜間狩猟が認められるほか、許可があれば住宅地での麻酔銃の使用も可能である。ハンターが納めなければならない狩猟税は全額免除される。狩猟したニホンジカやイノシシはジビエ料理などに活用して地域活性化に役だつとみられており、鳥獣捕獲等事業者は「狩猟ビジネス」の一翼を担うと期待されている。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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