コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

鳥追お松 とりおい おまつ

3件 の用語解説(鳥追お松の意味・用語解説を検索)

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

鳥追お松 とりおい-おまつ

久保田彦作(ひこさく)の小説「鳥追阿松(おまつ)海上新話」の主人公
原作は明治10年「かなよみ」(「仮名読新聞」の改題)に「鳥追お松の伝」の題で連載され,11年合巻形式で刊行された。美貌(びぼう)の新内流しで,男たちを翻弄(ほんろう)して悪事をかさね,ついに狂死する毒婦としてえがかれている。

出典|講談社 この辞書の凡例を見る
(C)Kodansha 2015.
書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

鳥追お松

明治初期の実録風の小説『鳥追阿松海上新話』のヒロイン。作者は久保田彦作で,明治10~11(1877~78)年に『かなよみ』(『仮名読新聞』の改題)に「鳥追お松の伝」の題で連載され,評判になり,11年には歌舞伎芝居に脚色され,『廿四時改正新話』として上演された。お松は江戸木挽町采女が原に住む定五郎の娘で,美人の評判高く,武家屋敷などを新内を流して歩き,若者たちの憧れの的であったが,典型的な毒婦で,慕い寄る呉服屋の手代忠蔵,元徴兵隊の浜田正司,遊び人大坂吉らを手玉に取って金を絞り取るモデルとなったお松は谷中の人で,評判の美人であったというが,その実在性については未詳である。

(宇田敏彦)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

とりおいおまつ【鳥追お松】

明治初期毒婦小説の代表的ヒロイン。お松が実在の人物かどうかは未詳だが,1877‐78年久保田彦作の《鳥追阿松海上新話》《仮名読新聞》に連載された当時は,〈小屋粂三(くめさ)〉といわれて評判高く,実在性が信じられていた。慶応末年に22,23歳の鳥追女が江戸の武家邸長屋窓などを新内節で流し,若者の血をおどらせた。鳥追女は名をお松といい,慕い寄る男を翻弄し,金を絞って捨てる妖婦。徴兵隊の浜田正司,呉服屋の手代忠蔵,遊び人大阪吉らがそのいけにえとなる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

鳥追お松の関連キーワード仮名垣魯文実録物篁物語議官大区松海苔剪灯新話鳥追い歌勝諺蔵(3代)久保田彦作

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone