精選版 日本国語大辞典 「鴇色」の意味・読み・例文・類語 とき‐いろ【鴇色・朱鷺色】 〘 名詞 〙 鴇の羽の色。薄紅に近い色。黄みのある薄い桃色。鴇羽色。とき。〔蛮語箋(1798)〕[初出の実例]「其翅の裏淡紅なるは、朱鷺なり〈略〉俗に鴇色(トキイロ)といふは、此色より起れるなり」(出典:小学読本(1874)〈榊原・那珂・稲垣〉三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
色名がわかる辞典 「鴇色」の解説 ときいろ【鴇色】 色名の一つ。朱鷺色とも書く。JISの色彩規格では「明るい紫みの赤」としている。一般に、トキ科トキが飛ぶときに見える風切羽や尾羽のごく薄い赤をさす。桜色より少し濃く、桃色よりは薄い。トキの外観は全体に白だが、この部分的な色をさして鴇色とする。江戸時代に染色の色名として登場し、ベニバナで染めたとされ、現在でも女性に人気がある。トキは明治初期までは各地にいる鳥であったが、20世紀に入って急激に減少し、日本では2003年(平成15)に絶滅した。国際保護鳥で特別天然記念物。現在は人工繁殖を行っている。 出典 講談社色名がわかる辞典について 情報