出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
…江戸時代になると,青菜はそうした葉菜の総称となり,カブの地上部はカブの菜の意で,〈かぶらな〉〈かぶな〉と呼ばれるようになる。《本朝食鑑》(1697)は,春になって大きくのびた茎を茎立,種から発芽したばかりの二葉のものを貝割(かいわり)菜,10cm近くになったのを鶯(うぐいす)菜というとしている。日本での栽培がいつごろ始まったかは不明だが,693年(持統7)3月には栽培を奨励する持統天皇の詔が出されており,より古く《古事記》の歌謡にも栽培されていた様子が歌われている。…
…アブラナ科の一年草で,アブラナ(ナタネ)の変種。漬菜類の一種でカブと近縁であるが,カブのようには根部が肥大しない。フユナ(冬菜),ウグイスナ,カサイナ(葛西菜)などともよばれる。小松菜の名称は東京の小松川で発達した菜であることに由来する。在来カブのククタチからでてきたものと思われる。関西ではほとんど栽培されず,関東での栽培が多い。葉数はあまり多くなく,株もそれほど大きくはならない。葉はへら形,丸形およびその中間形に分かれる。…
※「鶯菜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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