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鹿児島県議選違反事件 かごしまけんぎせんいはんじけん

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知恵蔵2015の解説

鹿児島県議選違反事件

2003年4月の鹿児島県議選旧曽於郡区で、初当選した男性と支持者らが同県志布志市の集落で買収の会合を4回開き、計191万円を授受したとされた。鹿児島県警が公職選挙法違反容疑で摘発し、13人(うち1人は公判中に死亡)が起訴された。公判では全員が否認した。捜査段階では容疑を認めたとされた6人の自白の信用性などが争点になったが、鹿児島地裁は07年2月、捜査を厳しく批判したうえで信用性を否定、全員に無罪を言い渡した。最長で395日間拘束された被告もいた。最高検が07年8月にまとめた「捜査と公判の主な問題点」は、供述の信用性の検討が不十分、▽客観証拠の裏付けが乏しい、▽多大な労力と捜査力を要する事案なのに質量ともに見劣りのする捜査態勢だった、などと総括した。一連の事件捜査の過程で、県警の警部補が、任意で調べた男性に親族の名前を書いた紙を踏ませ、自白を強要したという「踏み字」事件も発覚した。警部補は減給の懲戒処分を受けた後の07年8月に県警を依願退職し、同年9月には特別公務員暴行陵虐罪で福岡地検から在宅起訴された。

(緒方健二 朝日新聞記者 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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