麝香鼠(読み)ジャコウネズミ

デジタル大辞泉 「麝香鼠」の意味・読み・例文・類語

じゃこう‐ねずみ〔ジヤカウ‐〕【×麝香×鼠】

トガリネズミ科の哺乳類ジネズミに似て、ふんが長い。体側臭腺から悪臭を出す。東南アジア分布日本では鹿児島・沖縄などでみられる。

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精選版 日本国語大辞典 「麝香鼠」の意味・読み・例文・類語

じゃこう‐ねずみ ジャカウ‥【麝香鼠】

〘名〙 トガリネズミ科の哺乳類。この科で最大。体長一一~一五センチメートル、尾長六~八センチメートル。外形はジネズミに似ているがはるかに大きく、吻(ふん)が長くとがる。体毛は灰褐色。人家付近にもすみ、夜、昆虫や小動物を捕食。体側の腺から悪臭を放つのできらわれるが、穀類には害を与えない。古くから人間の移動とともに各地に運ばれて帰化し、アフリカ、インド、東南アジア、ニューギニアに広く分布し、日本では長崎・鹿児島・沖縄などにみられる。飼いやすく、実験動物とされる。りゅうきゅうねずみ。
※俳諧・花摘(1690)上「麝香(シャカウ)鼠はしらぬひの筑紫より外にゆかず」

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動植物名よみかた辞典 普及版 「麝香鼠」の解説

麝香鼠 (ジャコウネズミ)

学名Suncus murinus
動物。トガリネズミ科のネズミの一種

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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