(読み)リン

デジタル大辞泉 「麟」の意味・読み・例文・類語

りん【麟】[漢字項目]

人名用漢字] [音]リン(呉)(漢)
想像上動物の名。「麟鳳りんぽう獲麟麒麟きりん

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精選版 日本国語大辞典 「麟」の意味・読み・例文・類語

りん【麟】

  1. 〘 名詞 〙 麒麟(きりん)。また、麒麟の牝(めす)をいう。想像上の動物。
    1. [初出の実例]「鹿角を葛城山に得たり〈略〉蓋し麟(リン)の角(つの)(か)」(出典日本書紀(720)天武九年二月(北野本南北朝期訓))
    2. [その他の文献]〔詩経‐周南・麟之趾〕

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普及版 字通 「麟」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 24画

(旧字)
23画

(異体字)
18画

[字音] リン
[字訓] きりん

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(りん)。〔説文〕十上に「大牝鹿なり」、〔伝〕に「大牡鹿なり」とする。〔春秋、哀十四年〕「西狩してたり」とあり、神獣とされるものである。〔説文〕十上に「麒(き)は仁獸なり」、また(りん)字条十上に「牝麒(びんき)なり」とあり、麒をその字とする。〔詩、周南之趾〕に瑞獣として歌っており、麕身(きんしん)牛尾一角の獣であるという。聖人の世にあらわれるといわれ、後漢以後、白鹿をそれに充てて献ずる例が多くみえる。のち、きりんの字として用いる。

[訓義]
1. きりん。
2. しか。
3. 仁獣、聖人の世にあらわれるという。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕麒 仁獸なり 〔字鏡集〕 オホシカ

[語系]
lienは同声。〔説文〕にを聖獣の名とする。〔段注〕に〔説文〕の「は牝麒なり」を後増の文であるという。は〔爾雅、釈獣〕にみえるが、経籍にはみなを用いる。

[熟語]

[下接語]
・麒・祥・神・蒼・鳳

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