麟台(読み)りんだい

精選版 日本国語大辞典 「麟台」の意味・読み・例文・類語

りん‐だい【麟台】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 中国で、唐の時代、宮中文書・記録をつかさどった役所武后がそれまでの秘書省を改めたもの。〔白居易‐酬盧秘書詩〕
    2. 図書寮(ずしょりょう)の唐名。
  2. [ 2 ] 中国で、前漢武帝麒麟(きりん)を得た時築いた高殿麒麟閣」の異称。その後、宣帝の時、一一人の功臣の像を描いて閣上に掲げさせたことで有名。
    1. [初出の実例]「旧都再び駕を迎へ、麟台永く名を伝ふ、春玉楼の花の色」(出典:天地有情(1899)〈土井晩翠〉星落秋風五丈原)
    2. [その他の文献]〔顔真卿‐贈裴将軍詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android