麻幹(読み)オガラ

デジタル大辞泉 「麻幹」の意味・読み・例文・類語

お‐がら〔を‐〕【幹/×苧殻】

皮をはいだ麻の茎。盂蘭盆うらぼん門火かどびをたくときなどに用いる。あさがら。 秋》「子をつれて夜風のさやぐ―買ふ/林火

あさ‐がら【麻幹/麻殻】

おがら(麻幹)」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「麻幹」の意味・読み・例文・類語

あさ‐がら【麻幹・麻殻】

  1. 〘 名詞 〙 皮をはいだ麻の茎。白くて軽く、折れやすい。七月盂蘭盆(うらぼん)精霊祭の箸(はし)迎え火送り火をたくのに用いる。また、焼いて火口(ほくち)日本画の素描用としたり、火薬に混ぜたりする。おがら。麻木。《 季語・秋 》〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「白き物こそ黒くなりけれ 麻からは皆鉄炮のはいにやき〈徳元〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)一七)

お‐がらを‥【麻幹・苧殻・麻木】

  1. 〘 名詞 〙 麻の皮をはいだあとの茎。盂蘭盆(うらぼん)精霊棚(しょうりょうだな)のかざりに用いたり、迎え火、送り火にたいたりする。あさがら。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「夏はぎの麻のをからとあだ人の心かろさといづれまされり」(出典:曾丹集(11C初か))

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