客人や神霊を迎えるために焚(た)く火。神迎え、婚礼、葬式などの機会に広く用いられるが、盆の精霊(しょうろ)迎えに焚く火をいう場合が多い。盆の迎え火は、新盆の家では7月1日や7日から焚き始めるが、13日か14日に焚くのが一般である。家の門口や辻(つじ)で麻幹(おがら)や麦藁(むぎわら)を焚いたり、墓から家までの道に樺(かば)皮を割竹につけて立てておき、順に火をつけてきたりする。この明かりを目標にして家に帰ってきてくださいという意味の唱え言をいい、先祖様を家に迎えるための道案内にしている。秋田の竿灯(かんとう)、京都その他の大文字焼や鳥居火、各地の揚(あ)げ松明(たいまつ)や柱松(はしらまつ)の行事なども、盆の迎え火が華麗に発展し、送り火に転換したものである。
[井之口章次]
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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