黄菊（読み）きぎく

精選版 日本国語大辞典

き‐ぎく【黄菊】

〘名〙

① 黄色い花の咲く菊の総称。《季・秋》

※栄花（1028‐92頃）煙の後「菊の花を籬(ませ)に結ひたり。黄金(こがね)・銀(しろがね)、き菊・白菊にて二つなり」

※俳諧・蕪村句集（1784）秋「手燭して色失へる黄菊哉」

② 襲(かさね)の色目の名。表は黄色、裏は青色で、秋に用いる。〔物具装束鈔（1412頃か）〕

こう‐ぎく クヮウ‥【黄菊】

〘名〙 (「こうきく」とも) 黄色い花の咲く菊。きぎく。

※凌雲集（814）秋日於丈人山荘興飲探得簷字〈桑原腹赤〉「白雲杯下起。黄菊掌中黏」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

き‐ぎく【黄菊】

１ 黄色い花の菊。《季 秋》
２ 襲かさねの色目の名。表は黄、裏は青で、秋に用いる。
[類語]菊・白菊・残菊・野菊・除虫菊・雛菊・矢車菊・デージー

出典　小学館

普及版 字通

【黄菊】こうきく

きぎく。

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出典　平凡社「普及版 字通」