黄袍(読み)コウホウ

デジタル大辞泉 「黄袍」の意味・読み・例文・類語

こう‐ほう〔クワウハウ〕【黄×袍】

おうほう(黄袍)

おう‐ほう〔ワウハウ〕【黄×袍】

黄色の上着養老衣服令で定められた無位制服

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精選版 日本国語大辞典 「黄袍」の意味・読み・例文・類語

おう‐ほうワウハウ【黄袍】

  1. 〘 名詞 〙 黄色の上衣。位色による朝服の袍の一つで、日本では無位の者が朝儀に参列するときに着た。中国では隋以降天子の服。こうほう。→うえのきぬ
    1. [初出の実例]「勲一等〈略〉案衣服令、勲位服色、其制不顕、即知一等以下、不文位者、皆著黄袍也」(出典令義解(833)官位)

こう‐ほうクヮウハウ【黄袍】

  1. 〘 名詞 〙おうほう(黄袍)
    1. [初出の実例]「紫衣と云ひ、黄袍(クヮウハウ)と云ひ、青衿と云ふ。皆人を呼び寄せるの道具に過ぎぬ」(出典:虞美人草(1907)〈夏目漱石一一)

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