黐躑躅(読み)モチツツジ

デジタル大辞泉 「黐躑躅」の意味・読み・例文・類語

もち‐つつじ【×黐躑躅】

ツツジ科の常緑低木。低山地に自生。葉は楕円形で質が薄い。春、紅紫色漏斗状の花を開き、花びら上面に濃紅色斑点がある。がく花柄には腺毛が多く、粘る。ねばつつじ。
かさねの色目の名。表は紫、裏は紅。

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精選版 日本国語大辞典 「黐躑躅」の意味・読み・例文・類語

もち‐つつじ【黐躑躅】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 植物れんげつつじ(蓮華躑躅)」の古名。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
  3. ツツジ科の常緑低木。本州の伊豆半島以西、四国の丘陵などに生え、観賞用に栽植される。高さ〇・六~二メートル。葉は枝端に集まってつく。葉身は楕円形または倒披針形で長さ三~六センチメートル。春、枝端に先の五裂した径約五センチメートルの漏斗状鐘形花が咲く。花冠は白または淡紅色で紅色の斑点が多い。花柄・がくなどに腺毛があり、粘つくところからこの名がある。ねばつつじ。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「いなならばいひも放たでもちつつしやにかけたるはひこしろへとや」(出典:散木奇歌集(1128頃)恋下)
  4. (かさね)の色目の名。表は紫、裏は紅。また女房の衣には、上は蘇芳色を三つ匂わせ、下に青の濃い淡いを重ね、単は白。〔満佐須計装束抄(1184)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「黐躑躅」の解説

黐躑躅 (モチツツジ)

学名Rhododendron macrosepalum
植物。ツツジ科の常緑低木,園芸植物

黐躑躅 (モチツツジ)

植物。蓮華躑躅別称

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