黐躑躅(読み)モチツツジ

デジタル大辞泉の解説

もち‐つつじ【×黐躑躅】

ツツジ科の常緑低木。低山地に自生。葉は楕円形で質が薄い。春、紅紫色の漏斗状の花を開き、花びら上面に濃紅色の斑点がある。萼(がく)や花柄には腺毛が多く、粘る。ねばつつじ。
襲(かさね)の色目の名。表は紫、裏は紅。

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大辞林 第三版の解説

もちつつじ【黐躑躅】

ツツジ科の落葉低木。西日本の低山や丘陵地に自生。高さ約1メートル。春、枝先に淡紅紫色の漏斗状花を散形につける。花柄や萼がくに腺毛があってねばる。ネバツツジ。
レンゲツツジの古名。 〔本草和名〕
かさねの色目の名。表は紫、裏は紅。三〇歳までの人が3月に着用。

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精選版 日本国語大辞典の解説

もち‐つつじ【黐躑躅】

〘名〙
① 植物「れんげつつじ(蓮華躑躅)」の古名。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
② ツツジ科の常緑低木。本州の伊豆半島以西、四国の丘陵などに生え、観賞用に栽植される。高さ〇・六~二メートル。葉は枝端に集まってつく。葉身は楕円形または倒披針形で長さ三~六センチメートル。春、枝端に先の五裂した径約五センチメートルの漏斗状鐘形花が咲く。花冠は白または淡紅色で紅色の斑点が多い。花柄・がくなどに腺毛があり、粘つくところからこの名がある。ねばつつじ。《季・春》
※散木奇歌集(1128頃)恋下「いなならばいひも放たでもちつつしやにかけたるはひこしろへとや」
(かさね)の色目の名。表は紫、裏は紅。また女房の衣には、上は蘇芳色を三つ匂わせ、下に青の濃い淡いを重ね、単は白。〔満佐須計装束抄(1184)〕

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