黒灰(読み)くろばい

精選版 日本国語大辞典 「黒灰」の意味・読み・例文・類語

くろ‐ばい‥ばひ【黒灰】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ハイノキ科の常緑高木。関東以西の山地に生える。高さ約一〇メートル。幹はよく枝分かれして密に茂り、枝は黒褐色を帯びる。葉は革質で、長さ五~八センチメートルの狭楕円形で互生する。初夏前年の枝の付根から花序枝を出して、白色の小花を一〇~三〇個ほど総状に付ける。木の灰を媒染料に、葉を染料に用いた。そめしば。はいのき。〔大和本草批正(1810頃)〕
  3. 植物かりやす(刈安)」の異名

こっ‐かいコククヮイ【黒灰】

  1. 〘 名詞 〙 ルブラン法で、芒硝(ぼうしょう)石灰石石炭を混ぜ、焼いて得られた溶融塊。主成分炭酸ナトリウム

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 カリ 刈安

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android